シンプルなシルバーのパッケージを開けると、ちらりと覗く動物のモチーフ。
実はこれ、絶滅の危機に直面している動物たちをモチーフにした限定商品を開発し、その収益の一部を慈善団体に寄付するというブランドの取り組み。
NY生まれのコスメブランド Chantecailleは、質の高い商品を次々と生み出しているだけでなく、こういった社会奉仕活動も行っている、とてもユニークなブランドなのです。

Chantecailleって?
今日ご紹介するブランド Chantecaille(シャンテカイユ)は、欧州では有名百貨店やコスメ専門店でもよく見かける人気のラグジュアリーブランド。
創設者はフランス生まれのSylvia Chantecaille。Sylviaはアートヒストリーを学んだのち、70年代にNYへ移住し、ダイアン・フォン・ファステンバーグと共に小さな会社を立ち上げます。彼女たちの業績はEsteé Lauderグループの目に留まり、共同でPrescriptivesというブランドを立ち上げたあと、1997年に自身のブランド Chantecailleを生み出したのです。
現在のChantecailleは、ファミリービジネス。旦那さまのOlivierはファイナンス面を、娘のOliviaはクリエイティブディレクターを、もうひとりの娘Alexはセールスを、息子のPhilippeはメディアクリエイションを担当。Chantecaille一家が一丸となって支えているブランドなのです。
Chantecailleの特徴
彼らのコスメは、昔ながらの植物学と最先端の技術を融合して創られています。バイオ技術、中国医学、アロマセラピー等様々な考え方や技術を取り入れながら、エイジングの大きな原因となりうる「お肌の炎症」を抑えることに着目して開発された商品は、どれも機能的であり、見た目にも美しいのが特徴です。
Chantecailleの全ての商品は動物実験をしていません。また、スキンケア商品に関しては、人工香料や着色料も不使用。フタル酸類、サルフェート、石油化学製品も不使用です。また、ブランドに大きなインスピレーションを与えてくれる「自然」そして「動物」の大切さを常に世に訴えかけ、積極的に社会奉仕活動も行っています。
Chantecaille Cheek Shade / Grace

パウダーチークの「Cheek Shade」は全部で6色展開。それぞれに動物のモチーフが施されていて、サポートする慈善団体が異なっています。
例えば、馬のモチーフをかたどった「Joy」は野生馬を保護するアメリカンワイルドホースキャンペーンを、ハチがモチーフの「Emotion」は昆虫などの野生生物を守る環境保護団体 The Xerces Societyを、そして今日ご紹介する亀のモチーフの「Grace」はWIDECASTというカリブ地方のウミガメを保護する団体に、それぞれ収益の5%が寄付されます。

Graceは、肌馴染みの良いコーラルベージュ。モチーフ部分がキラキラしていますが、これはラメの吹付けなので、基本的にはマットのチークです。
マットとは言っても、どこか自然に光を反射するような質感のため、頬がパサついて見えたり、のっぺりと平面的に仕上がる心配もありません。

粒子の細かいパウダーが、お肌にふわりと溶け込むように馴染んで、まるで内側から色づいているかのようなさり気なさで頬を染めてくれます。
控えめな発色なので、何度か重ね付けしながら自分の好みの濃さに調節できる点も◎。まずは広めの範囲にぼかしたあと、頬の中心に重ね付けすることで、自然なグラデーションに仕上がります。

フタル酸エステル類、パラベン、鉱物油、人工香料は不使用。また、当然のことながら動物実験もされていません。
上質なチークを楽しみながら、現代における野生動物との共存について考えさせられ、そしてその支援もできるというのは、Chantecailleならでは。あなたもぜひ、新しいコスメの境界に足を踏み入れてみては。